海外の大手旅行サイトにて世界で2番目に美しい地下鉄に選ばれたMRT『美麗島』駅。目玉は改札を出ると目の前に広がる「光之穹頂」と名付けられたステンドグラス。イタリアの芸術家が設計し、直径30m・4500枚ものステンドグラスが散りばめられた天井を見上げると、まるで「光のドーム」の中にいるよう。「光之穹頂」の他にも1番~4番出(入)口に建つ日本の建築家高松伸氏が設計したガラス屋根の建物も必見。何を隠そう、このMRT『美麗島』駅はあひる家の最寄駅。
西子湾の海沿いエリアから隣接する柴山という山にかけて聳え立つ中山大学。海岸や夕日のスポット、イギリス領事館といった観光スポットに隣接している関係で一般の人も自由に出入りができる。中山大学を通れば近道にもなるし、学生気分も味わえいいこと尽くし。尚、中山大学は南部でトップレベルの優秀な大学であることを付け加えておく。
西子湾に位置し、国立中山大学のすぐ側にあり、高台にある赤レンガが目印の「英國領事館官邸」と登山古道を30mほど下った所にある「打狗英國領事館」を合わせたのが打狗英国領事館文化園区。日本統治時代以降は海洋観測所や中央気象局高雄観測所として利用されていたのだが、修復工事を経て2004年に再オープン。歴史的価値のある建造物であるバロック建築の英国領事館官邸は夕日のスポットとしても有名。ちなみに、この英国領事館官邸、2009年まで名称が(打狗英國)領事館とされていたため、この建物をイギリスの領事館と勘違いしている人が多々いるというのはここだけの秘密。
西子湾近く鼓山区にある日本統治時代に建てられた武徳殿。武徳殿とは日本統治時代に武道を鍛錬するために建てられた建物であり、数少なくなった現存する武徳殿の1つがここ高雄にある。現在は剣道を鍛錬する道場として使われており、週末にもなると朝から晩まで剣道を学ぶ地元の人達の掛け声が建物の外まで響き渡る。尚、師範代(台湾人)は宮本武蔵の系統の武蔵流だが、彼が二刀流になった姿を私は見たことがない…
MRT「西子湾」駅の2番出口を出てすぐ前にある「舊打狗驛故事館」。日本統治時代に建設された高雄港駅の駅舎で、2010年10月に修繕され「舊打狗驛故事館」として生まれ変わった。建物はほぼ完全な形で保存されており、中に入ると当時の待合室や事務室を見ることができ当時使われていた硬券や配送表の木棚、配送の流れ図、昔の運賃表や時刻表などがある。また、建物裏の敷地内には日本国鉄時代の蒸気機関車も展示されており、鉄道ファンにはたまらない貴重な史料が多数展示されている。
※2017年10月1日から名称が「打狗鐵道故事館」から「舊打狗驛故事館」に変更されている。
西子湾からフェリーで10分ほどで着く幅200m、長さ11kmの縦長の島。「旗津半島」は今は独立した島なのだが、かつて陸続きの半島であったため、その名残りで旗津半島と呼ばれている。旗津半島には海水浴場もあり、水遊びをしたり、サーフィンもできる。旗津半島の観光は自転車を借りて海沿いをサイクリングをし、旗津老街で海鮮を食べるのが一般的。最南端付近には台湾唯一の海底トンネルがあり、バイクや車で渡ることも可能。
航海・漁業の守護神として中華圏沿岸部を中心に信仰を集める道教の女神『媽祖』を祀る廟。天后宮は媽祖廟とも呼ばれ、ここ旗津にある媽祖廟は1673年に建てられ、高雄で一番歴史がある廟と言われている。
旗津天后宮はフェリーを降りてすぐの旗津のメインストリート「旗津老街」の入口付近にあるため、こちらで参拝をしフェリーでの船旅で安全に渡れたことを感謝してから旗津観光をスタートさせましょう。さもなくば…
西子湾と旗津半島を往復するフェリー。フェリーは2階建てで、バイクや自転車も載せることがことができる。1階にバイクや自転車が止まるので、エアコンが完備された2階に上がって高雄のランドマークタワー85ビルを背景に高雄港を眺めながら10分足らずの船旅を楽しむことができる。
旗津半島の北に位置する旗后山・山頂に聳え立つ純白の灯台。高雄港を入出港する船の安全を守り、港町・高雄の象徴ともなっている。高雄港が開港されたことに伴い、1883年に建設された灯台を日本統治時代の1918年に改築し、今に至る。最上部が円形・本体が八角形の形をした珍しい灯台。しかも、間近で見ることができるのが灯台は日本には数少ないらしく、灯台好きに必見の観光スポット。
旗后山の灯台と反対側に位置する赤レンガ造りの建物が旗津砲台。清によって高雄港防衛のために造られたこの砲台。砲台の入口の門は八字門で門の壁に"囍"という字が浮き出るように組んだレンガにも注目して欲しい。見晴らしのいい高台にあり、旗津半島や高雄港が一望でき、ここに座って何時間も景色を眺めている人達をよく見かける。日没時は少しでもいい位置で夕日を見ようと場所取り合戦が始まる。ベストポジションで夕日が見たい場合は少なくとも日没1時間前にはスタンバイしておきたい。
旗津半島の真ん中あたりの観光スポット風車公園の手前にある「戦争と平和記念公園」。戦前、日本兵として、戦後は中華民国兵として戦地にかり出された人々の霊を慰めるために建てられた公園。館内には当時の様子を伝える展示物が多数展示されているほか、日替わりで証言VTRが流されている。今、私達(日本人)が豊かに生活できるのは先人達がいたからであり、その中に、台湾老兵の方々も含まれているということを思い出させてくれる貴重な場所。敷地内には台湾無名戦士記念碑が建てられており、是非とも、手を合わせ合掌していただきたい。興味のある方は、なぜこの公園ができたのかをググって欲しい。
旗津海岸公園はフェリーで旗津半島に渡り、メインストリートの旗津老街を抜けるとすぐに出てくる公園。旗津半島でサイクリングする場合はこの公園が起点となる。園内には海水浴場があり、水遊びやサーフィンをしている姿もよく見かける。海水を落とすためのシャワーが無料で利用できるのがうれしい。また夕日の鑑賞スポットにもなっているが、時期によっては旗后山が邪魔をして水平線に夕日が沈むのを見ることができないので、注意が必要。
旗津半島の旗津海岸公園内にある旗津海岸公園ビジターセンターの二階にある旗津貝殼館。約2000種あまりの貝類と約200種の蟹類の標本は国内屈指の規模。5大天王貝などが展示されており、中でも世界最大と言われている「二枚貝」は必見。旗津貝殼館の外にはインスタ映えする「黃金海韻—海珍珠」という作品の黄金の貝も置いてある。
旗津半島の旗津海岸公園内に突如出現したオブジェ。虹色の教会と名付けられており、カラフルでインスタ映えするので、是非とも写真で納めたい所。ただ、注意が必要で、このオブジェ、結婚式の写真を撮る業者が賃貸契約を結んでいる、16:30~18:00の間は敷地内に立ち入ることができない。またこの時間帯以外でも業者が使用する場合は速やかに立ち退こう。
旗津半島の真ん中あたりに位置する「旗津風車公園」。独特なデザインをした7基の風車が目印で、敷地内には見晴台や海洋生物をモチーフにしたオブジェもあり、旗津における癒やしのスポットとなっている。自転車を借りて旗津半島をサイクリングする場合、この風車公園をメドに引き返すといい。ここだけの話、高雄におけるポケモンGOの聖地にもなっている(笑)
倉庫街をリノベーションしたアートスペースで、今高雄で一番ホットな観光スポット。常時至る所でアート展が開催されており、高雄のアート発信地としての地位を不動のものにしている。台湾の現代アーティストが造る作品とノスタルジックな雰囲気の建物とのコントラスがたまらない。週末には蚤の市の形で高雄市民が手作りで作成した作品(等)の販売が行われている。
駁二藝術特區(芸術特区)の蓬萊倉庫に常設展示されている台湾初のHOゲージのジオラマ。その規模とクウォリティの高さはまさに圧巻の一言。日本の横浜にある原鉄道模型博物館と提携し、100年の歴史を誇る台湾鉄道の発展の軌跡を87分の1サイズのHOゲージで再現。台湾各地の駅舎や観光名所は全て台湾人スタッフがハンドメイドで作成したという。精巧で精密な模型を模型を眺めながら、台湾鉄道の悠久の歴史を感じられるジオラマ展は鉄道ファンならずとも一見の価値あり。また建物の周りはミニ鉄道が走っており、大人も子供も楽しめる。
高雄の市街地の北西・左営区にある面積約42ヘクタールの淡水湖。清朝時代に孔子廟を建立する際、池を廟宇の泮水として蓮を植えたため、「蓮池潭」と呼ばれるようになったと言われている。ガイドブックでもお馴染みの龍と虎の塔がある湖でもあり、他にも孔子廟・春秋閣・五里亭・玄天上帝など見どころが多い。また最近ではこの湖を利用して水上スキーが楽しめるスポットとして注目されている。
高雄を紹介するガイドブックに必ず登場する龍と虎の塔(龍虎塔)。龍虎塔は中に入ることができる。龍と虎の内部には仏教説話の壁画が描かれており、龍の口から入って虎の口から出ると罪が浄化されるという言い伝えがあるので、心当たりがある方は是が非でも訪れたいパワースポット。塔は登ることもでき、塔の上から眺める景色はこれまた眺めがいい。
18:00以降は龍と虎の中に入れないが、ライトアップされた様子がこれまたかっこいいので夜訪れるのも悪くない。
左營蓮池潭の水上にそびえ立つ道教の神像・玄天上帝の像。四象崇拝の一つで北方守護を任とした玄武と北極を司る幾つかの神が統合されて造られたのが玄天上帝といわれており、中華圏の各地に玄天上帝の像が建てられているが、その中でも最大規模を誇るのがここ左營蓮池潭にある。高さ22mで、右手に七星宝剣を握り、蛇と亀を踏みつけている姿は日本のアニメにも登場するくらいインパクト大だ。
龍の上に乗っている大きな観音像が目印の道教の施設。両脇の春閣・秋閣という8角形の4層建ての(2つの)塔からなり、戦いの神とされる武聖、関公 (関羽) を祀っている。春閣(塔)と秋閣(塔)の間に見える半月型の池には、亀が大量に生息しているので見落とさないようにしたい。また春秋閣の先には「五里亭」という東屋があるので、体力に余裕がある場合はちら見をしてみるといい。
左営区に位置する鳳山県旧城。清が福建省の管轄下においた際に、初めて県城を築いた場所で、現在は東門・西門・南門・北門の4つの門と一部の城壁(土壁)が残っている。当城壁は国家一級古蹟に指定されており、城壁が500m続き城門が完璧な状態の東門、城壁の一部のみが残る西門、石碑のみが残る南門、完璧な構造の城門の北門をすべて回り当時の悠久の歴史を感じてみてください。
日本統治時代に運河として開拓され当時「打狗川・高雄川」と呼ばれており、戦後その名称を「愛河」に変更した。水陸両用車が走ったり、トライアスロンやドラゴンボートの会場としても利用されている。日中、河川の両岸の散策したり、コーショップでくつろぎながら本を読んだりする地元民をよく見かける。夜はライトアップされるのでカップルが多いのが玉に瑕(笑)
愛河河畔(五福路近く)に位置する高雄市「高雄市電影館」。台湾南部における映画文化の振興を目的に2002年11月にオープン。様々な放映設備の展示のほか、映画に関する書籍やドキュメンタリー映画が豊富に用意されている。また有料ではあるが、少しマイナーな芸術的要素の強い映画が毎日上映されており、映画好きな高雄市民のたまり場となっている。
寿山忠烈祠の脇に位置し、一際目につく「LOVE」のモニュメントが目印の展望台。高雄市街を一望でき、夜景スポットとしても大人気。愛をテーマにしており、「I LOVE YOU」という意味が32言語で書かれたボードもあり、愛・愛・愛に溢れている。何気なく置かれている3箇所の猿の石彫刻、それぞれが「愛の追求」・「熱恋」「結婚」を表しており、自分に当てはまる石彫刻と写真を撮ってみてはいかがでしょうか?
寿山動物園は寿山という山の中腹にある南台湾唯一の公立動物園。当館は小動物・哺乳類・猛禽・鳥・爬虫類・夜行性動物などのゾーンに分けられている。日本でも珍しいホワイトタイガーやラクダなども見ることができる。
館内はあまり広くなく、歩いても充分に回ることができるのだが、30分に1本館内を回る定期バス(50元)に乗るのがオススメ。屋根付きで館内を一周20分足らずで回ってくれる。
元亨寺は鼓山区(西子湾)にある僧院(お寺)。寿山の中腹にそびえ立っており、高雄市内を一望できることから、高雄市民の(隠れ)デートスポットにもなっている。元亨寺の裏手は寿山の登山ハイキングコースともつながっているので、時間と体力に余裕のある方は是非、寿山も一緒に登ってみてはいかがでしょうか?本堂(大雄寶殿)に安置されている三体の仏像は台湾における室内にある仏像で最大と言われており、一見の価値あり。
2010年、台湾の交通部観光局が選ぶ「最も魅力のある夜市」にも選ばれた高雄で最も有名な観光夜市。全長350m、160軒もの屋台が並ぶ六合夜市を訪れる人は観光客が多く、地元民が行く夜市に比べ5元~10元程度高く設定されているのだが、激戦区だけあって、レベルが高くおいしい食べ物が多い。こちらの夜市は休みなく一年365日開催されている。またあひる家の目と鼻の先にあり、夜中の2時頃まで開いているので、夜中小腹が空いた時に気軽に行けるのもうれしい。
(六合夜市のオススメの食べ物)
台湾南部最大級の観光夜市。地元民が多くローカルでリーゾナブル。食べ物だけでなく、雑貨や衣服、マッサージの他、輪投げなどのゲームができるコーナーもあり、大人はもちろん小さい子供も楽しめる。夜市自体は夜中の1時過ぎまで開いているのだが、最終の地下鉄が0時頃なので、ついつい遊びすぎて乗り遅れないようにしたいところ。(乗り遅れた場合はタクシーで150元くらい)
また、月曜日と水曜日が休みなので注意が必要。
日本にも別院があり、台湾の4大仏教宗派の1つである佛光山。高雄にある総本山に隣接する佛光山佛陀紀念館。高さ108m、重量1780トン、黄金に輝く仏像が目印。仏像手前の本館へは240mの成佛大道という通路があり、その通路左右には八正道と言われる八塔の寶塔がある。各塔7層、各塔には仏教の貴重な宝物を収蔵されており、これを見るだけでも1日では足りない。また大仏手前の本館では「仏陀の一生」を紹介する4D映画(約10分)や、写経をする場所などもある。入口の建物・礼敬大庁内には台湾唯一のベジタリアン用セブンイレブンがあり、ここでしか買うことのできない佛光山グッズも販売しているので是非覗きたいところ。
高雄の若者が集まるファッションストリート。
高雄版の原宿のようなエリアで、高雄の若者のトレンド情報発信地ともなっている。新堀江商圏を中心にセレクトショットが立ち並び、おしゃれな若者たちが集結。周辺には飲食店や娯楽施設もあり、週末にもなると露天商なども集まっており、地元の中学生・高校生で
高生でごった返す。台湾南部のトレンド、高雄の若者たちの趨勢をチェックできるエリアでもある。
高雄のランドマーク存在の建物。378mの高さを誇り、高雄市で1番高いビル(台湾全土では101についで2番目の高さ)。74階に展望台があり、そこから高雄の街を一望できるので空気がキレイな時を狙って登ることをオススメする。展望台までの高さは296mで、エレベーターの速度が分速600メートルで40秒足らずで到着するというのも売りにしている。
風水により決められた奇抜な外観は高雄の中心部からすぐ目にすることができるため、市内観光における方向の目印としても利用できる。
高雄の新たな文化的ランドマークとして2014年に落成した高雄市立図書館総館。地下1階を含む地上8階建て、100万点近い書物をもつ高雄市にある高雄最大の図書館。モダンで空間を贅沢に使ったその造りは日本でもなかなかお目にかかれないおしゃれな館内は高雄市民でなくとも一見の価値あり。特に庭園の屋上から見える眺めが最高で隠れデートスポットにもなっている。館内への入館は制限されておらず、高雄市民だけでなく、外国人や旅行者も中に入ることができる。
橋頭糖廠は日本統治時代にサトウキビを製糖するために使われていた工場跡地を博物館にし、一般に公開した場所。サトウキビが製糖される過程を当時実際に使われていた機械や工具とともに詳しく解説している。日本人宿舎や事務所の他、サトウキビの運搬に使われていたであろう鉄道車両なども展示されており、日本統治時代の名残を感じることができる。また廃墟となった工場にも入ることができ、廃墟マニアにはたまらない。
橋頭糖廠では工場までサトウキビを運搬していた鉄道に乗ることができる。橋頭糖廠駅附近から高雄花卉農園までをのんびりと走る。橋頭糖廠駅附近から乗るのが通常なだが、弱冠荒れ気味のパイナップル畑が広がっているだけなので、途中下車せず戻ってくることをオススメする。運行は週末と祝日のみの1日6便。
余談だが、ディーゼル機関車の軌間(線路の幅)が半分なので「五分車」と呼ばれている。実際の乗車時間は10分程度である。
澄清湖
高雄最大の湖でその大きさと美しさから「台湾の西湖」とも呼ばれている澄清湖。高雄市郊外にあり、朝・晩に散歩している姿をよく見かける。またバーベキューができるスペースもあり、週末にもなると家族連れで賑わい、高雄市民の憩いの場となっている。
「澄清湖八景」と呼ばれる8つの見どころを全部回るのには1日あっても足りないので、周るところを絞ってから訪れることをオススメする。中でも「梅隴春曉」「曲橋釣月」は見ておきたいところ。
鳳儀書院は1814年に科挙の試験を受ける学生が学ぶために建てられた学校(書院)。赤レンガ造りの四合院建築が特徴で役人登用試験である科挙の地方試験もここで行われていた。台湾に現存する書院の中では最大規模で、当時の暮らしの様子や講義の様子をコミカルな人形を用いてユーモラスに再現している。
高雄の歴史博物館。日本統治時代に高雄の市庁舎としていた使用していたものを、市政府の移転に伴い歴史博物館として利用している。戦時中、清水建設が立てたこの建物は洋風の建物に和風の屋根を敷いた「帝冠様式」という建築様式が用いられ、歴史的建造物としてもその一見の価値あり。また館内には二・二八事件に関する展示が常設コーナーとして設けられているのだが、ここが当時高雄での二・二八事件の中心現場であったことも事前に知ってから訪れたい。
海外の大手旅行サイトにて世界で4番目に美しい地下鉄に選ばれたMRT『中央公園』駅。「飛揚」を設計モチーフにし、イギリスの建築家リチャード・ロジャースによって設計された『中央公園』駅の見どころは1番出口。地上に上がるエスカレーター脇を水が流れ、両サイド一帯に広がるヒマワリ(風車)は利用者の心を和ませてくれる。
尚、あひる家の最寄駅『美麗島』駅の隣にあるので、歩いても行ける。
城市光廊は中央公園の南側に設けられた全長18メートルの通りの総称で、「光」をテーマにしている。光の回廊をはじめとする芸術作品は高雄出身の9人の芸術家が共同で制作したもの。ライトアップされるのは夜なので、間違ってもこれを目当てに昼間に行かないようにしたい。また併設されたおしゃれなカフェ&レストラン「J CAFE音樂餐廳」は周杰倫(JAY)がオーナーのお店。
高雄に住む客家人の多くは桃園・新竹・苗栗・屏東などから移住して来た人達で、高雄市の人口の約7分の1を占めていると言われています。その客家の伝統文化を紹介するために造られた新客家文物園区。新客家文物園区内には客家文物館の他、劇場やレストラン、工芸品店などもある。とりわけ、客家の伝統建築に基づいた三合院風の客家文物館は訪れたい。館内には客家の家財道具や婚礼の作法、寝具などが展示されている。
日本統治時代末期の1941年に建てられた旧高雄駅の駅舎。2002年に駅舎としての役目を終えた後、歴史的建造物として保存するために台鐵の高雄火車站の近くまで移動し、現在は高雄火車站が地下化されることに伴い、高雄地下化工事資料館として一般に公開されている。またこの駅舎は、洋風の古典建築に和風の屋根をつけた「帝冠様式」というスタイルになっており、その希少な建築様式を用いた外観は一見の価値がある。
尚、高雄火車站の地下化工事が終了した後、将来の新駅舎に結合され、入口として利用される予定である。
高雄港第一ポートにある「香蕉碼頭(バナナ埠頭)」。かつては輸出用のバナナを保管するために使われていた倉庫。物流の近代化とバナナの輸出減少のためその役目を終えた倉庫を改築し、台湾の特産品や宴会用の会場として再利用。オープン当時はバナナの歴史を展示するコーナーが大々的に設けられたのだが、2016年辺りから隅っこの方に追いやられ、替わりにテレサ・テンが生前使っていた衣装や写真が飾られている。バナナ埠頭がテレサ・テン記念館と名前を変える日も近いかも(!?)
三鳳中街は東京のアメ横のようなところで、長さ約400メートルの通りに商店が軒を連ねる問屋街。乾物や珍味、お菓子類などが売られている。卸売だけでなく、小売も扱っており、旅行者でも気軽に購入できる。日本からの旅行者で人気は台湾近海で捕れたエビを原料にした干しエビ。炒め物やチャーハンに入れると絶品。個人的なオススメは甘納豆で、日本では考えられない値段で購入できる。あひる家からは徒歩圏内なので是非とも訪れたい。
1994年に創設された台湾南部で最初の公立美術館。地下2階、地上4階の広大な空間に書や絵画、彫刻が展示されている。2005年には児童美術館も併設され、台湾南部における現代芸術文化の中枢となっている。敷地内の公園には彫刻作品やオブジェ、ユーモラスたっぷりの立て看板などが点在しており、散歩がてらにこれらの作品を見て回るのがおもしろい。
台中の国立自然化学博物館、恆春の国立海洋生物博物館と並ぶ、台湾の三大科学博物館の1つ。アジア1の敷地面積を誇り、世界でもパリの国立科学技術工業博物館に次ぐ規模を誇る。
子供に科学に馴染んでもらうことをコンセプトに子供向けの展示も多く、子連れで旅行する際は是非訪れたいところ。常設展だけでなく、特別展も常時入れ替わり開催されているのでいつ何度行っても楽しめる。
にっぽんぐんかん(日本の軍艦)とその艦長を祀った廟。右寄りの考えの人が集まった廟ということは決してなく、純粋な心で主神を敬う地元の方達によって運営されており、日本からの参拝者を(大)歓迎してくれる。
ボランティアスタッフが着ているT-シャツには菊の御紋が入っちゃっており、デザインが多少変わるが、廟内でも(一般用として)販売されている。決して来て外には歩けないT-シャツ、お土産にいかがでしょうか?
「月世界」という名の通り、まるで月にいるかのような景色が広がっている神秘的なスポット。泥岩といわれる岩石が隆起してできる山並みが数10キロにも渡って続く世界でも有数の絶景ポイント。次々と新しい泥岩が海底から運ばれ、十分に固まる前に隆起するため脆く、崩れやすいので、登るのは止めたほうがいい^^;
大魯閣草衙道(TAROKO PARK)は大型ショッピングモールにアミューズメントパークが併設された複合商業施設。日本の鈴鹿サーキットと提携をしており、何といっても目玉は鈴鹿サーキット6分の1スケールのゴーカート。1度体験したら、病みつきになること間違いなしのクウォリティー。その他にもF1のタイヤをモデルにした観覧車もあり、やたらと早いその回転スピードは一見の価値あり(笑)
義大世界は高雄郊外にある超複合型商業施設。某財閥が山を切り開き、ホテルに学校、遊園地やショッピングモール、さらには病院、別荘までまるで1つの共和国を造ってしまったという場所。どこかディズニーを意識している感があり、ここを訪れるとメルヘンな気持ちになれる。アウトレットモールは日本のテレビでアジア最大と紹介されたのだが、特に安くなく高雄人は誰もアウトレットが入っていると思っていない(笑)また観覧車からの眺めは壮観で乗る価値あり。
高雄の三鳳宮は三百年あまりの歴史をゆうする台湾最大の三太子廟となっている。三階建で、優雅で華麗な造りとなっている寺廟建築は
配色も鮮やか。また有名な画家の潘麗水氏の手による門神(門の神様)は、荘厳かつ緻密な絵で、寺廟に迫力を添えている。あひる家から徒歩圏内にあるので朝早く起きて三鳳宮を散策することをオススメする。
紅毛港文化園區は2007年に紅毛港に住んでいた人達がコンテナターミナルの建設により移転させられたことにより、紅毛港の一画に設けられた文化園区。区内では文化を継承すべく当時の生活様式を紹介したり、住居などを再現している。また高雄の『高』という字を模して建てられた360℃回転するレストランもあり、食事をしながら夕陽や大型船の入船する様子などが楽しめる。バスでも行けるのだが、「駁二」埠頭から出ている遊覧船でも行くことができ、海上から高雄港の景色を眺めることができるのでオススメ。
台湾五大名族の1つ陳家の礎を築いた陳中和が実際に生活していた家。1920年に建てれた当時、高雄で初めて建てられた唯一の洋館だと言われている。陳家の人々がこの家を出て住まなくなった後、陳中和翁慈善基金會という財団法人が管理するこの建物は「台湾に残る歴史的建造物100選」にも選ばれ、月に1度(第2土曜日)だけだが一般にも公開されている。
台湾海峡に面した東港は、マグロの水揚げ量の多さで知られており、日本にも数多くのマグロがここから輸入されている。敷地内にある華僑市場では、新鮮な刺し身を味わうことができ、クロマグロも日本では考えられない値段で食べることができる。また東港碼頭からは小琉球行きのフェリーが発着している。
金箔が貼られた門構えが一際目立つ東港にある漁業の神様を祀る廟。3年に一度行われる「迎王祭典」というお祭りは、主神である温府千歳(王爺)の神輿を1週間かけてかついで町中を練り歩く。圧巻は最終日に行われる「燒王船」という儀式で東隆宮を出発し、海辺で船を燃やし、その燃え方や帆の倒れ方で今後の漁業方針を決めるというもの。この儀式のためだけに制作されるその船は何千万円もするというのだから驚きだ。次回(「燒王船」)は2018年11月18日の予定なのでこれを見に台湾へ来る価値がありますので、都合がつく方は是非見に行ってみてください。
客家人の街として有名な美濃。のどかな田園風景が広がる町並みを自転車を借りて散策すると気持ちがいい。客家人は独自の文化を持っており客家人の主食といわれている粄條を食べ、擂茶という万能茶を嗜み、紙傘等の伝統工芸品を鑑賞することをオススメする。美濃は高雄郊外にあり、美濃から比較的近くにバナナの街として有名な街「旗山」があるので、そちらも一緒に訪れたい。
かつてバナナ(とさとうきび)の産地として知られた旗山。現在、生産量は減ってはいるのですが色々な種類のバナナが栽培されている。旗山老街というバロック風の建物が立ち並ぶメインストリートを中心に散策するといい。旗山老街には日本では見たことのないようなバナナも売っているので何種類か食べてみたいところ。最近はバナナの加工品にも力を入れており、中でもバナナケーキが人気。
台湾原住民であるルカイ族が暮らす街『霧台』。「高雄」の隣町「屏東」の山奥にあるので、行くのが大変ではあるが、辿り着いた先には絶景が広がっている。以前は入山するのに煩雑な手続きが必要であったが、近年は旅行者でも簡単に訪れることができるようになっている。あひる家からも日帰りで行けるので、日程的に余裕がある人は台湾南部の秘境と言われている『霧台』を訪れてみてください。霧台鄉にはルカイ族が住んでいたスレートと呼ばれる石板を用いた家屋も残っており、集落を散策しながらルカイ族の料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか?
ルリマダラという蝶が集団越冬でたどり着く場所。蝶が集団越冬するのは世界でも珍しく、台湾の他にはメキシコでしかその現象がみられないと言われており、蝶の研究者や愛好家の間では有名。
ルリマダラが越冬している様子は11月頃から3月頃までみられるのでこの時期高雄に来ることがあったら、是非鑑賞してもらいスポット。