ニーハオ!高雄のゲストハウス『あひる家』で~す。
台湾では『萬安演習』と呼ばれる防空演習が年に1度行われております。
台湾全土で実施され一般市民が参加する演習になります。
時間は30分で、演習の時間帯は屋内に退避することを求められ、違反すると罰せられるので旅行者は特に注意が必要となります。
旅行中に、萬安演習に遭遇した場合に備えてご参考ください。
目次
萬安演習
中華民国政府によって計画され、主に軍(や警察)が主になって実施される。実施対象地域は台湾全土(澎湖諸島や金門島も含む)となっている。
萬安演習がどうして行われるのか?
①事あるごとに台湾を威嚇してくる某大国(以下、強国)を仮想敵国とし、有事の際、強国からの空襲に備えるだけでなく、
②地震などの自然災害や③テロ事件、それに④重大事故が発生した場合に
人民の生命や財産を護り、救助や軍の出動などを円滑に行えるように実施されている。
有事が起きる可能性は高くないけど、意識はしているということでしょうか。
萬安演習の実施時間
30分(昼の時間帯に行われるのが通常)
萬安演習開始時には115秒、終了時には90秒のサイレンが鳴る。
萬安演習の間どうすればいい?
警報(サイレン)が発せられた後,住民や車両に対する避難指示や交通規制が行われます。
萬安演習の時間(30分)、基本、屋内に退避し、屋外に出ることが禁じられています。
萬安演習が開始したときに、外を歩いていた人はその場に停止させられ、
自転車・バイク・車も路肩に停車させられ、演習時間が終了するまで動くことはできません。
違反した場合は罰金が課せられる
萬安演習は『民防法』第21条の規定に基づいて実施され、
退避避難命令に違反した者に対しては同法第25条の規定に従い3万(台湾)元以上15万台湾(台湾)元以下の罰金が科せられます。
萬安演習の際は(悪ノリしないで) 必ず係員の指示や誘導に従ってね。
過去には罰金を払わさせられたケース
過去(2017年)には恐竜の着ぐるみを着て道路を横断して罰金を払わされたケースも(笑)
高雄市で起きたこの事件(?)。28歳の飲料店で働く男性が萬安演習の際に
恐竜の着ぐるみを着て大通りを横切り、罰金6万元が課せられました。
「恐龍哥(恐竜お兄さん)」と呼ばれたこの男性
その後、有名になり地下鉄や病院など着ぐるみを着たまま訪れたりし、
一躍、時の人となりました^^;
「恐龍哥」というFBのファンページもあったりします・・・
萬安演習の呼び名
萬安演習は1978年より毎年1回実施され、演習名称に番号をつけて区分されています。
次回は2018年6月4日~7日に『萬安41號』が行われる予定です。
その他
携帯にメッセージが送られてくる
台湾の携帯キャリアが使用可能な携帯電話を持っている場合、
萬安演習の開始時と終了時に
國家災害防救科技中心(NCDR)「災害訊息廣播平台」から
メッセージが送れることになっています。
交通機関
・高鉄(台湾新幹線)や台鉄は通常通りの運行
※高鉄駅までのシャトルバスは運行停止
・高速道路は降りることはできますが、入ることはできない
※降りた後、路上に停車させられると思われます…
などなど
萬安演習の実施機関・実施日時
國防部全民防衛動員室が管轄する萬安演習。実施期間の中で行われるのですが、
台灣の地域ごとに日にちが異なります。
どの地域がいつ実施されるのかはこちらをご参照ください。